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片麻痺の運動機能回復について考えてみた

まず、神経の興奮性についてみていきたいと思います
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(図1)

残存している皮質脊髄路の興奮性は、時間とともに低下していきますが、
皮質間ネットワークについては、時間とともに興奮性が増大しています
この図1にはありませんが、最近理研から、

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という、“赤核では神経線維の再構築が、運動機能の回復と関係している”ということが発表されましたね

図1で注意したいのは、いいも悪いも皮質間のネットワークが再構築されるということです
いかにいいネットワークを再構築できるかを考えなければなりません


そして、神経ネットワークの再構築に関与していることとして、
①非交叉性の前皮質脊髄路
②皮質脊髄路以外の網様体脊髄路、前庭脊髄路
③新しい経路
などの非交叉性経路が中枢部筋で、特に下肢の運動に関与していると報告されています
図1を見て、発症後1か月以内の患者では、非交叉性経路の活動が重要であるということが言える
この時期の運動機能回復へのアプローチとしては、
機能解離からの回復を助けるためシナプス接続が単純な神経回路から先に抑制解除が起こるため
強い刺激(努力性の多い運動)を与えすぎず、弱い刺激(自動介助運動など)を用いていく必要があると思います

そして、よりよい運動機能回復を起こすために、交叉性経路を賦活していくことで、
皮質間抑制が解除され、随意運動の制御に動員される
結果として、両側性の神経結合が再構築されると言われています

■片麻痺の運動機能回復における治療戦術のポイントとして考えられること
 努力性の運動を強要させないようにしながら、少しずつ分節的な運動へ進めていく


Jang, S.H., 2009. A review of the ipsilateral motor pathway as a recovery mechanism in patients with stroke. NeuroRehabilitation, 24(4), pp.315-20.

脳卒中による運動障害からの回復メカニズムを解明-リハビリテーションで脳神経回路が再構築される-,理研,2014.1.9


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